2014年 マイ・ベスト映画 ベスト5

今年は劇場で観た映画が65本。うち7割が今年公開の新作という感じでした。

前半はなんか不作の年だなぁと思ったものの、後半で傑作!って作品が次々と公開され、最終的には2014年はとてもよかったという感じでした。

では、マイ・ベスト映画のうちの上位5本の紹介です。

 

5位:デヴィッド・フィンチャー 監督『ゴーン・ガール』


映画『ゴーン・ガール』予告編 - YouTube


結婚5周年の記念日に突如失踪した妻。自宅に残されていたのは争った形跡と見られるテーブルや不審な血痕。事件性のある失踪を追っていくうちにどんどんと夫の不利な方向に進んでいく。そして、信用出来ない語り手たち。140分の映画の中でジャンル的面白さが変化していく。予告編からは全く想像が出来ない驚愕のラスト。ネタバレ厳禁。


4位:スパイク・ジョーンズ監督『her/世界でひとつの彼女


映画『her/世界でひとつの彼女』予告編 - YouTube


自分に最適化していく人工知能型OSに恋する男性とOSとのコミュニケーションを描いた映画。イヤホンを使った音声によってOSとコミュニケーションを取っていくため、主人公を演じるホアキン・フェニックスの一人芝居によってストーリーが進んでいく。さすがホアキン・フェニックスとしかいいようがない演技は圧巻。統一された色彩感覚、Arcade Fireによる劇伴もOSとの恋という夢のような映像をより際立たせている。

3位:クリス・ミラー、 フィル・ロード監督『LEGO ムービー』


『レゴ・ムービー』予告編 - YouTube


おもちゃを映画化した作品でいうとまず『トイ・ストーリー』が思いつくが、普通のおもちゃではなくLEGOにしかない魅力を考えぬいた上で作られたストーリー、メッセージには感動。LEGOだけあって子ども向けに作られているにも関わらず、大人のほうが楽しめるギャグが多く、また号泣度が高いのには驚くばかり。多くの人がLEGOというだけで敬遠していると思うが、LEGOムービーでしかありえない驚愕の映像表現含め見逃すのが勿体ない作品。


2位:ジェームズ・ガン監督『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』


映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』予告編 - YouTube


僕は最初のタイトルが出る惑星到着シーンでもう泣きました(開始3分くらいですが)。音楽、ダンスなどここ最近のヒーロー映画にない高揚感がいきなり爆発するこのシーンは本当に素晴らしい。そして、クライマックスの音楽の使い方にも泣きました(泣きすぎである)。ヒット連発のマーベルの映画の中でも1,2を争う素晴らしさ。アライグマを全面に出した予告編に引いた人(自分もそうでしたが)にこそ是非見てほしい作品。というか、この予告編なんでこんなにつまらなそうなんですかね。。


1位:クリストファー・ノーラン監督『インターステラー


映画『インターステラー』予告編 - YouTube


未来のことを作品として取り上げるとSFというジャンルで括ることが間違っているのではないかと思う。この作品はSF的な設定を使うことでしか表現しきれなかった親子のやり取りを描いている作品であり、そこで描かれる感情は今まで味わったことのない到達点にまで達している。ノーランらしくストーリー上の突っ込みどころやSF設定の矛盾点も満載にも関わらず、極力グリーンスクリーンを使わないなどのフィルムに記録される映像に関するこだわりは異常。映画愛に満ち溢れている。はっきりいって大して暗くもできないショボイ音響のせいぜい40インチ程度のテレビで見たところで、この映画の素晴らしさの5%ぐらいしか味わえないだろう。できるだけ大きなスクリーンで見るべき作品。


上記のうち、ゴーン・ガール、ガーディアンズ、インターステラーは今映画館で見れます。
この3本はどれも違った面白さを持った作品ですが、どれもとても楽しめる映画なので、
このチャンスに是非鑑賞してほしいです。

来年も素晴らしい映画に出会えますように!