2015年時間があれば聞くべきアルバムその1(ロック編)
ということで、前々回の「これを聞かずには年を越せないアルバム」に続いて、
2015年時間があれば聞くべきアルバムの紹介を。
ジャンル別に書きたいと思います。
多いジャンルもあれば少ないジャンルもありますが、その辺りは私の強さ弱さの問題です。
■ロック
突き抜けた作品はないものの、面白い作品はポツポツ出ていた印象。USインディが勢いあります。
Ogre You Asshole『Workshop』
去年、邦楽ロック史に残る大傑作『ペーパークラフト』をリリースしたオウガのライブ編集盤。これでついに彼らの代表曲「ROPE」のライブバージョンがいつでも聞けるようになりました。それ以外の曲も素晴らしく、よりライブに行きたくなる作品。
Baio『The Names』
Vampire Weekend のメンバーである、クリス・ベイオのソロ作。エレクトロニクスが多用されており、リズムの多彩さと音のクリアな感じが凄まじい作品。M1「Brainwash yyrr Face」をとりあえず聞きましょう。しかし、なぜVampire Weekendで彼は作曲していないのでしょうかね。。この人がプロダクションに絡んでくると、バンドもヤバくなりそうですが。。
Battles『La Di Da Di』
タイヨンダイ・ブラクストン離脱後2枚目のアルバム。全編インストゥルメンタルで、リズミカルでガチガチに構築されている。1stで取り組んでいた取り組みをメンバーが一人抜けてなお高めた努力の結晶のような作品。
Beach House『Thank Your Lucky Star』
久々の新作『Depression Cherry』のわずか2週間後にリリースされた『Thank Your Lucky Star』。Beach Houseの名を知らしめた傑作『Teen Dream』のような感触の作品。個人的にはこちらのほうが好み。ただ、どちらも素晴らしい作品。
Deerhunter『Fading Frontier』
サマーソニックの出演キャンセルは残念だったものの、その分きっちり新作出してきたディアハンター。前作の『Monomania』で目立ったシューゲイザー色は薄くなり、Beach Houseのようなメロウなサイケデリアに。廃れたリゾート地とかで聞きたい感じ。
Girl Band『Holding Hands With Jamie』
定期的に良質なポスト・パンクバンドが出てくる国イギリス。その最新モードがGirl Band。エクスペリメンタルで、実験的でかつポップでととてもよいです。フジ・ロックとか来ないかしら。来ないか。
Titus Andronicus『The Most Lamentable Tragedy』
俺達のタイタス・アンドロニカスによる新作。全29曲というバカみたいなボリューム。ロックを作り上げている要素を分解して一曲ずつ鳴らしているような純度の高い作品。フジ・ロック来ないかしら。来ないか。
井出健介と母船『井出健介と母船』
元バウスシアターの店員というところに親近感が湧くところだけれど、そういった点を除いても真摯に作られた美しい作品。アルバムジャケがこの作品のイメージを端的に示している。水に響くように鳴らされる演奏と歌。
髭『ねむらない』
サイケとロックンロールを両立していたバンドがフォーキーに、サイケデリックに寄せてきた11枚目のアルバム。故にいつでも何度でも繰り返し聞くことができる。M1「ジョゼ」、M2「ネヴァーランド・クルージング」の二曲は本当に素晴らしい。
本当は一回で終わらせようと思ったものの、結構長くなってしまったので次回に続きます。次回はポストクラシカル、ダンス・エレクトロニカ、ジャズ、ワールド、ヒップホップのアルバム紹介になります。
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